人がやりたがらない仕事をしている人のおかげで安心して暮らせる

あなたが便利に生活することが出来る背景には、さまざまな仕事をして助けてくれている人がいらっしゃいます。

その中には、あなたがやりたくないような仕事をしている人たちが大勢いらっしゃいます。

でも、そうした仕事をしている人がいるおかげで、あなたも私も安心して便利に暮らしていけます。

やりたがらない仕事のもつ価値を考えてみましょう

「やりたがらない仕事」や「やりたくない仕事」と言っても、人によって仕事に対する価値観は違うので、私がやりたくなくても、他の人にとっては「やりたい仕事」。

また、あなたにとって「やりたくない仕事」だとしても、私は「やりたい仕事」にあたるかも知れません。

一概に、どんな仕事が「やりたがらない仕事」に位置するのか、一方的に判断はできませんが、ここでは、一般的に挙げられることが多い仕事について例にとって考えてみました。

例えば、やりたがらない仕事としてよく上げられるのに、「清掃」があります。
ゴミ収集員の仕事は、いろんなものが混じった臭いや、時にはゴミの袋からにじみ出た汚れに触れてしまうこともあります。

また、重いゴミを車に入れる作業は腰を痛めることもあって、決して楽で楽しいとは見えません。

でも、その仕事をしてくださる人がいなければ、自分でゴミ集積所に持ち込み、自分で燃やすなどしなければいけなくなり、そんなことをするのは、面倒だと感じる人が多いと思います。
わたしは、車を持っていないので、持ち込むことは不可能に近いです。

とすると、あっという間に街はゴミで溢れかえってしまいます。

また、ビルなどを掃除する仕事は、自分の家なら掃除は大好きという人は多くても、誰が使ったのか分からない汚れたトイレや道路を掃除するのは、気持ちの良い仕事じゃないかも知れません。

でも、その場所を清掃してくださる人がいるから、外出先で気持ちよくトイレなどを利用することができます。

以前、テレビドラマでバキュームカーの内部を洗う仕事をする人が出てきました。
バキュームカーは子どもの頃、我が家にも来てくれていたし、今でも見かけます。
でも、その内部を洗う仕事というのは想像しませんでした。

考えたら、当然、内部も綺麗にしなければいけないのですよね。
誰のか分からない糞尿にまみれた部屋を洗うようなイメージ。
やりたい!って人はそんなに多くないと思います。
でも、それをやってくれる人がいるから、バキュームカーが詰まることがなく機能しているのだと思います。

さらに、介護の仕事も、体力的にも精神的にも負担が大きいし、時には利用者やそのご家族に暴言を吐かれたりするので、やりたがらない仕事といて挙げられることがあります。

しかし、介護士がいなければ、高齢者や障害者などは一人で生活していくことが難しいです。
そして、自宅で介護をしている人も休む暇がなく、精神的肉体的にもっと苦しくなります。

挙げたらキリがないほど、人がやりたがらないと言われている仕事があります。

あなたがやりたくないような仕事も、社会にとってなくてはならない重要な仕事で、そうした仕事に従事している人がいるおかげで、あなたや私は安心して便利に暮らしていけるのです。

どんな仕事をしていたとしても、素晴らしく価値のある仕事をしているのです

風の時代になって、自由に自分らしく生きていくことが推奨され、また、そのような働き方をしていない人を見下すような表現を耳にし、目にすることがあります。

誰でも、自由に自分らしく生きていこうとしていたはずです。

そして、自分の「好き」を仕事にしようと必死になって学び挑戦したのです。
でも、何らかの原因で思うように進めることができなくて、さまざまな理由から、当初考えていたこと反した働き方になった人が大勢いらっしゃいます。

全ての人が「好き」を仕事にできるとは限りません。

だけど、好きではなかったとしても、誰もやりたがらない仕事をしているうちに、好きな仕事になるということもあり得ます。

もちろん、やりたがらない仕事を、やりたくないと思いながら続けている人も多いです。
その人たちにとっては、決して楽しいことではないでしょう。

あなたは「好き」を仕事にしていますか?

もし、好きではないのであれば、好きを仕事に追い求めるのも良いでしょう。

でも、金銭的などの理由で、それほどやりたくない仕事を続けなければいけなかったとしても、自分の仕事に誇りを持ち、価値を認めましょう。

自分の仕事が社会にとって必要不可欠なものであることを認識して、誇りを持つことが大切です。

自分のしていることが、他の人々の生活に必ず役にたっているのです。

社会にどんな価値をもたらしているのかを理解することで、やりがいを感じることができ、ます。

そして、あなたがやりたくない仕事だったとしても、自分の価値観を満たすために役にたっていることがあります。
そのことを認識しましょう。

安心して便利に暮らしていけるための影の仕事に感謝しましょう

私たちが暮らしている中では、気が付かなくても様々な恵みを受けています。
しかし、その裏には誰も「やりたがらない仕事」や、自分にとって「やりたくない仕事」をしている人がたくさんいらっしゃいます。

その人たちが必死に心をこめて仕事をしてくださっているからこそ、安心して便利に暮らしていけることを忘れないでいたいです。

自分と他人の仕事の価値を認めて尊重し、誇りとやりがいを持って働いていきましょう。

また、身の回りを見渡せば、さまざまな感謝の種があります。
どんな小さなことでも感謝の気持ちを持って、暮らしていきたいですね。

どんな仕事でも喜んで引き受けてください。
やりたくない仕事も、意にそわない仕事も、あなたを磨き強くする力を秘めているからです。
稲森和夫

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。


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