絶望的な状態になっても生きることを諦めなかった

私はセミリタイアしても良いのではないか?という年齢になってから、ひきこもりになったことがあります。
それどころか、何もかもに絶望して生きることを諦めました。

そこまでになってしまったこと、そして、復活できた奇跡を少し書いてみたいと思います。

お付き合いいただければ嬉しいです。

耕さないで種を植え続ける生活からの脱出

生きていると一度や二度は、「もう生きていたくない」と絶望感に陥ることがあると思います。

そして、本当に諦めてしまう人、大復活する人、特に変わりなく淡々と過ごしていく人など、その後は様々でしょう。

私は、これまで何度も絶望的な状態に追い込まれてきましたが、生きるのを諦めたことはありませんでした。

なぜかと言うと、生きているから。

最期まで生き抜かなければいけない責任感だけです。

なので、どんな絶望的な状態になっても、自分の力で切り抜くため、生き続けるために何をすべきかを第一に考えていました。

。。。と、その思考は良かったと思います。

しかし、私は、自分が蒔いた種で出来た実がダメダメだったのにも関わらず、それを摘み取る前に、新しい種を植え続けていました。

雑草を刈って、地面を耕すのをすっ飛ばして種を植えている状態ですね。

固まった土では根は育ちません。

栄養を与えても雑草に取られてしまいます。

これまでが上手くいかないのであれば、これまでの考えや行動を変えながら進まないと、同じ思考で同じ行動をとっていたのでは結果は同じです。

それに気がつかずに、同じことを繰り返していました。

この時に、私が刈り取って新しく植えなければいけなかったのは、夢のためとはいえ、考えなく借りまくった授業料のための借金と、安定した収入を得て落ち着いた生活基盤。

それを見ないフリをして、グラグラの基盤の上に新しい建物を建てようとしていたのです。

返済だけでなく、仕事を続けられない自分との闘い。
それ以前に、仕事が見つからない。

そして、思いもよらぬ病気と治療。それに伴う治療費。

人生は「まさか」の連続とはよく言ったものです。

この間のことは面白いし、とっても語りたいのですが、長くなりすぎるので、メルマガや別の機会にお話しできればと思います。

借金返済と新たな欲望

さて、途中すっとばしなのですが、運よく安定した職を得ることができました。

しかも、意識して応募したのではないのに、5年前に望んでいた業務を与えられ、やりがいとともに、安定収入と言うご褒美をいただきました。

そして、必死に働いて、ようやく借金を完済することができたのです。

その間は楽しい中にも、とても辛い労働と我慢があり、思い出したいような思い出したくないような微妙な気分になる想い出となっています。

返済が終わると、ようやく世の中で手足を伸ばして生きることができるようになった気分でした

これからは、あまり我慢しなくても良い。

卑屈な気持ちを持たなくても良い。

ノビノビでした。

でも、そうなると、また良からぬ考えが私の中で芽生えたのです。

「もっと楽をして稼ぎたい」

これまでのことを考えると、そんなことに挑戦するより先に、そのままで揺るぎない基盤を作るのが先決でした。

基盤を作ったうえで先に進まなければいけなかったのです。

でも、私は飽きていました。

自分のするべきことは、他のことではないか?と思うようになったのです。

命を削っているとしか思えませんに引きずられる

その時の仕事は、主に知的障害がある社員を指導しながら、同じ業務をすすめていくという内容でした。

各自の特性に合わせて仕事の手順や配置を決め、足りないところはみんなで協力していきます。

どちらかの一方通行ではなく、いろんな特性の人たちと一緒に考えながら仕事を仕上げるので、様々な考えがあり、とても大きな学びになりました。

時には、ぶつかることもあるのですが、その適度な賑やかさが私には心地よく、やりがいがあり、何よりも障害と言われる特性のある子たちがピュアで楽しいのです。

一生この子たちと一緒に働いていく。

この子たちが、他の起業に行っても立派に働けるように育てていきたい。
彼ら彼女らの枕木となろうと決めていました。

が、あまりにも忙しい日々。

体はボロボロでした。体が疲れると心も疲れます。
そのうちに、何もかもが自分にとって悪く受け取ってしまうようになりました。

長年通っている心療内科の先生に「自分の命を削っているようにしか思えません」と言われ、少しお休みをもらうことにしました。

この決断が、のちの大きな流れの始まりだったのです。

続きます
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