引き寄せた現実を自分で手放した喪失感からの出発

私は、希望を失って、ようやく生活が苦しいことに気がついて、進もうにも進めず、戻ろうにも戻れず、一旦リセットと言っても、何をどうすれば良いのか分からない生活を送っていました。

仕事もないので、就職活動をするも職に就くことはできず、もう終わりだと感じていた時に、なんとな~く、「社会で生き辛さを感じている人たちの力になりたい」って思うようになりました。

それは直感・心からのメッセージ

自分が力になってもらわないといけないのに、「生き辛さを感じている人たちの力に」なんて何を考えているのか?と思ったのですが、私以上に世の中に絶望している人たちはたくさんいるんじゃないかって感じたんです。

そして、その中には、身体や精神の障がいを抱えている人もたくさんいるはずだって。

だから、障がいがある人たちの働きや生き方を支援できるようなことをしたいと。

効率よく仕事を進めることが苦手で、職場で仕事が遅いと言われているような人や、持っている能力を出す場所を間違えていて、本来の力を出せないでいる人たちの力になりたいって。

と言っても、経験のない私が、いきなり障がいのある人たちの訓練施設のようなところで働けるはずがなく、結局、自分の経験内での仕事をすることになりました。

いろんなことがあった数年後、障がいがある人たちが働く会社で働けるようになり、気がついたら、その人たちを指導する立場になっていました。

「この会社と仕事が、私の天職だったのではないか?きっと、最後の職場で仕事になるんだろうな」と毎日感謝しながら働いていました。

が、忙しすぎて身体に異常をきたし、医者と同僚の「命を削っているようにしか見えない」という言葉に心を持っていかれてしまいました。

そして、少しでも楽になるようにと、転職してしまったのです。

でも、転職してから思い出しました。

「私は、障がいを持ち、生き辛さを抱えている人の力になりたいって思っていたんだった」と。

それを自ら手放してしまったのです。

退職するその日まで、「本当に辞めて良いのだろうか?」「今から辞めるの辞めたって言おうかな?」と考えていました。

そして一方では、辞めてもこの人たちとは再会できるだろうって思いがありました。

心の底で、「私がこの人たちと離れるはずがない」って安易に考えていたのです。

でも、手放してしまったものの大きさと重さに、あっという間に気がつきました。

思いは引き寄せられる

せっかく引き寄せたチャンス。

なのに、あっさり手放した私はバカとしか言いようがありません。

何もかもが虚しく感じられるようになり、何とも言えない喪失感と付き合うことになったのです。

どれだけ、彼ら彼女らに助けられていたのか。

どれだけ、私の生きがいになっていたのか。

潜在意識は知っていたのです。

私にとって大切なものは何か。

だから、最後の日まで私の心に語り掛けていたのです。

それに気がついてからは、気が抜けた状態となってしまったのです。

不思議なご縁はお詫びのチャンス

転職から数年経った時、勤務していた部署の引越しがありました。

何のご縁なのか、自ら手放した会社が入っているビルに引っ越したのです。

ビル内を歩いていると、一緒に働いていた彼ら彼女らと会う日々となりました。

何年も経っているのに、覚えていてくれたことに感動だったのに、同じように話しかけてくれる。

もうそれだけで満足でした。

こんな仲間から離れてしまったのだという一抹の虚しさはあるものの、また会えたことに感謝する日々でした。

でも、私の契約は残り1ヵ月。

その間に、彼らと過ごした時の心残りを解決することを決めました。

言いたいことを飲み込んでいたこと。

言わなくて良いことを言ってしまって、傷つけてしまったかも知れない人への謝罪。

すべて実行できました。

特に、傷つけてしまったかも知れない人に謝ることができたのは、大きな恵みでした。

相手は気にしていなかったようですが、何年も私の心にひっかかっていたこと。

それが、一瞬で解決できました。

そんなこんなを解決させてくれるために、再び彼らの近くで働く機会が与えられたのではないかと感謝でいっぱいでした。

真の自分の心に耳を傾けて進むことの重要性

↑の記事にも書いたように、必要なご縁なら再び結ばれることがあることを、分かりやすく知らされた出来事でした。

それと、その前から放たれていたサイン。

自分の心の声を無視してしまったことを後悔していた私に、後悔ではなく、ここから進むことを知らせてくれた期間でした。

過去は戻らないし戻ることもできません。

なら、そこから真の自分の心に従って生きる。

それが大切だよって教えてもらいました。

自分の思うままに引き寄せられることがある。

それを疑わずに、自分の心に従って生きる。

何が自分にとって大切なのか、自分の最も大切にしている価値観は何なのか?

自分の心と価値観に沿って行動することを許可して生きることの大切さ。

あなたも、心の声と価値観に向き合って生きてみてください。

 

※価値観についてはこちらの記事をぜひお読みください。
 ⇒ 価値観とは?価値観を知ると生きるのが楽しくなります

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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