深く納得した言葉があります。
感情が動くときは必ず認知の歪みがある
この言葉から考えてみます。
感情はなぜおこるのでしょうか?
あなたも私も、日々、さまざまな出来事を体験し、多くの人と関わりながら生きていますよね。
リモートワーク中心で誰にも会わないとしても、買い物に出かけると多くの人に会うし、宅配便を届けてくれる人と話しをすることもあるでしょう。
そんな中で、喜びや悲しみ、怒り、不安などのさまざまな感情がおこります。
これらの感情は、あなたの行動や考え方に大きな影響を与えます。
では、なぜ感情を覚えるのでしょうか。
それは、あなたがこの世界をどのように認識しているかに関係しています。
あなたの価値観、過去の経験や信念に基づいて、見えている世界を解釈しています。
そして、その解釈が感情のベースなのです。
例えば、ある人が仕事でミスをしてしまったとします。その人は、ミスをしたことで上司に怒られるのではないかと不安になります。
この場合、ミスをしたことが、不安という感情の原因です。
感情は、あなたが世界をどのように認識しているかによって生み出されています。
でも、まだ起こってもいないことで、感情を振り回されるのは勿体ない話ですよね。
認知の歪みとはなんでしょう?
価値観に基づいたあなたの認識には、様々な歪みが生じていることがあります。
認知の歪みとは、現実を正確に認識していない、または過度に解釈したものを言います。
起きたことを客観的に、事実としてみていないのです。
認知の歪みには、以下のようなものがあります。
- 1つの出来事や経験だけをみて、すべてのものや人に当てはめてしまう
- 自分に都合の良い情報だけを拾い上げて、自分にとって都合の悪い情報を無視する
- 小さな出来事を、大きな問題だと捉えてしまう
- 物事を白か黒か、良いか悪いかのみで捉えてしまう
- 何でもかんでも、他人の行動や言動に責任があると考える
- 自分の感情だけを根拠に、事実を決めつけてしまう
これらの認知の歪みは、あなたの感情に大きな影響を与えてしまうのです。
例えば、ほんの少し間違って上司に怒られた、または、友達に笑われてしまった時、その部分だけ間違ったのに、自分を全否定されたように捉えて、自分はダメな人間だと決めつけてしまうと、自信を失い、自己価値を下げてしまいます。
そして、不安や焦りという感情が出てきてしまいます。
感情が動いたときは認知の歪みをチェックする
感情が動いたときは、その原因は認知の歪みであるかどうかをチェックすることが大切です。
認知の歪みを認識することで、感情をコントロールしやすくなります。
例えば、仕事でミスをしてしまったときに、不安や怒りを感じたとします。そのとき、以下の点をチェックしてみてください。
- 自分の感情を、客観的に捉えることができるか
- 自分の感情を、過去の経験や信念に基づいて解釈していないか
- 自分の感情を、根拠のない憶測や思い込みに基づいて解釈していないか
もし、これらのことに思い当たることがあれば、
- 客観的に事実のみをみる
- 他の人の視点や俯瞰して物事を考える
- 自分の感情を、肯定的な方向に修正する
などの方法がありますが、認知の歪みを修正するのは簡単ではありませんよね。
私は、認知療法などの心理療法を学んだことがありますが、長年、自分の中に根付いた思考は、そうそう簡単には変わりません。
そこには、自分で変える!という強い意志も必要になります。
感情は、あなたの認識によって生み出されます。
認知の歪みによって、現実を正確に認識することができず、それに伴って様々な感情を抱いてしまい、事実を間違って解釈してしまうことがあります。
ちなみに、そんなやっかいな認知の歪みも、ディマティーニ・メソッドⓇでは、短時間で変えることが期待されます。
私は、あっ!そんな事だったんだ!って氣がつき、事実を歪めて捉えていた自分に愕然としたことが多々ありました。
あなたも一度体験してみませんか?
最後までお読みくださいましてありがとうございます。
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