ひとりで生きていく覚悟は必要。でも頼るべきときは謙虚に甘える

自分軸をしっかり持って生きることを意識していると、いつの間にか、人に頼ることに罪悪感を覚えることがあります。

人に頼らずに生きていく!

それが依存しない生き方だと考えて行動するようになります。

でも、それでだけで良いのでしょうか。

何でもかんでも一人でできる。ひとりで生きていけると言うのは傲慢

何でも自分だけで出来ると思っていても、やはり、ひとりでは出来ないことがいっぱいです。

例えば、簡単にゴミを捨てていますが、そのゴミ箱に捨てたゴミはどうしますか?

収集日に出すと持っていってもらえますよね。

でも、ゴミを集めてくれる人がいなかったら、あなたは、自分で焼却炉や埋立地に持っていき処分しなければいけません。

自分だけで出来ないのです。

産まれてきたのも自分だけの力ではないし、何度もオムツを変えて、食事を与えてくれた人がいるから育ってきました。

完全にひとりで生き続けることは出来ないのです。

だからこそ、自分の周りにいる全ての人々に感謝して、頼るべき時は頼り、自分が役に立つことは惜しみなく与える。

そうしないと、自分で自分を苦しめる生き方になってしまいます。

自分で出来ると思い、実際に、さまざまな場面で成果を出していくと、出来ない人や陰で支えてくれた人たちに目が向かず、人を責めることばかり目につきます。

なぜ出来ないんだ?

なぜ自分の邪魔をするんだ?

そんな気持ちが先行して、人を責める気持ちが全開になります。

いつもイライラして生きることになり、自分や周囲に負の波動をまき散らすことになって、マイナスの効果しか得られません。

お金を出して自分の人生を託し続けて自分が無くなっていた

依存体質の私ですが、それでも何となく、誰も助けてくれないのは当然だから、自分でなんとかしていかなければいけないと考えていました。

ところどころ助けてくれると甘えていても、結局は自分で解決しなければいけないと。

その反面、誰かが自分の人生を変わって生きてくれるような、そんな感覚というか感情というか、誰かが絶対に助けてくれるという確信みたいものがあり、矛盾した意味不明の状態で生きてきました。

それは、ずっとずっと変わりませんでした。

でも、ある時、お金を出せば、誰かが力を貸してくれることを知りました。

だから、自分の人生の方向を見つけるためになるのであればと、ムリをしてでも払い続けて、教えを乞うていたのです。

逆に考えると、お金が出せなくなると、そこで終了です。

教えていただいて学んだことを基にして、自分で考えて行動しなければいけません。

賢い人は、それでちゃんと自分の道を歩んでいけるのでしょうが、私はダメでした。

途端に方向が分からなくなるのです。

完全なる依存で自分が無くなっていたのです。

同じ人からずっと学び続けていれば一貫性もあったのでしょうが、その時々で様々な学びで、いいとこ取りをしようとして、結局、グラグラで何も残らない状態。

余計に始末が悪いのです。

結局は自分次第なのですよね。

誰も何もしてくれない。だから自分で何とかしなければいけない。でも、そのための方法などが分からない。

お金がないのであれば誰にも頼ってはいけない。

あ~、もうダメだ…と。

そんな意固地で訳の分からない気持ちが、余計に自分をグラグラさせて追い込んでいたのです。

お金を出している間は、お客様として支援を受ける権利を有するけれど、そうでないのであれば、自分ひとりで解決しなければいけない。

そう思って、違った助けを受ける権利すら放棄してしまったのです。

大きく直接的な支援ではなくても、さまざまな支援を知らず知らずに受けて生きていることを忘れていました。

頼るときは謙虚に支援をいただき、後で世の中に還元していく

私がガンに罹患した時、いくつかの職を失い、もう駄目だと思いながらも、何とか職を得て生き続けることができました。

でも、長い治療に入ると分かった時、本当にもうおしまいだと覚悟しました。

その時、病院のソーシャルワーカーに相談したのですが、私が求めていた回答を得ることはできませんでした。

自治体の支援に頼ろうかと思って相談にも行ったのですが、いろいろな手続きが厄介で、それに、自分で招いたことだから自分で何とかしなければいけないという思いが強くあり、行政の支援には頼らないことにしました。

やはり、困っても誰も助けてはくれないとガッカリしながらも、何とかする方法を自分で探し出さなければいけません。

職場に頼み込んで続けられるようにするか、治療前に、治療と両立できる仕事を探すか、どちらかしか道はないと思いました。

そして、ようやく、上司に連絡をして、治療に入ることを伝えたのです。

当然、クビになると思っていたのですが、その時の上司が言ったことは

補い合っていきましょう

でした。

補い合う

なんて凄い言葉なんだと感じました。

そのおかげで、私は治療を完了することが出来て、何とか生き延びることができました。

ひとりだけで出来ることは限られている。

だからこそ、支援が必要な時には素直に受け、支援が必要な人には惜しみなく自分の力を貸す。

お金ではなく、心なんだと感じました。

お互い様です。

頼るべきところは頼りながらも、自分の人生を自分で切り開いて生きていきましょう。

 

最後までお読みくださいましてありがとうございます。


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