このところ、自分の価値観を見失っていました。
何をどうしたかったのか?
これから何をしたかったのか?
などなど、自問自答の日々が続いていました。
いくら自分に問いかけても分からないと言うか、本当に心の声を聞こうとしていなかったのです。
そんな中、観に行った映画の中に、私の欲しかった言葉が詰まっていました。
チェリまほ THE MOVIEです。
今の私に必要な映画でした。
この映画を観て、一見悪いことに思える出来事にも、よいことが隠されている。
良いことと悪いことはワンセットなんだと納得しました。
そして、人の目よりも自分がどうしたいのかが重要で、そのために使う力の出しどころを間違えてはいけないと。
愛の中にいると自分に足りないと思っていたことも満たされている
「チェリまほ」の正式タイトルは「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」です。
漫画がドラマになり、ついに映画化されました。
30歳になり、触った人の心が読めるようになった主人公の男性が、仕事の出来るイケメン同期の男性に好意を寄せられていることを知ってしまうのです。
恋心と諦めなければいけない葛藤やなんやかやが、とっても丁寧に表現されていて、徐々に引き込まれると言うのか、瞬間に夢中になるというのか、何とも言えない優しい気持ちになったドラマでした。
ドラマの時に夢中になって見ていたのですが、まさか、映画で狂ったようにハマるとは思いもしませんでした。
この主人公の2人を近づけたのは、取引先の社長との会食。
この会食でちょっとしたことで、イケメンが社長を怒らせてしまい、そこで、コンプレックスを克服するために完璧でいようとしていたのに失敗し自己嫌悪に陥っていた時に、同期が声をかけるのです。
ドラマの中の
「初めて心に触れられた気がした」
というセリフに私もグッときました。
そこから好きが始まっていき、その後、長い片思いの末、お互いが必要だと感じ恋人となるのですが、良い影響を与えあいながら成長していきます。
人を想い合い、愛する力のエネルギーの凄さと使い方を教えてもらいました。
今の私に不足していたこと、と言うか、欲しかった言葉や想いの数々が出てきました。
そう言えば、Dr.ディマティーニが言っていました。
人のことを思い、その人のために何とかしたいと思う時、不安や恐怖などは感じないと。
私はこの言葉を聞いて、自分の行動を振り返り、「本当だ!ガッテン!」と納得したことを思い出しました。
愛の中にいる時は、自分の中に無いと思っていることは満たされているのです。
映画では、魔法使いになった男性が、驚くほどの成長を遂げているのですが、それはただの結果論で、ダメだと思っているままでも素晴らしいと評価し、好きで愛してくれる人がいた。
そして、その愛の力で強く成長できたのです。
好きになった人にとっては、成長してもしなくても、そのままで好きなのです。
そんな2人ですが、もし取引先の社長を怒らせなかったら、同期の優しさに気がつかなかったかも知れない。
イケメンにコンプレックスがなければ、そこまで落ち込むことはなかったかも知れない。
取引先の社長を怒らせてしまったことだけに焦点を当てていたとしたら、同期の言葉が耳に入ってこなかったかも知れない。
すると、好きにはならず、2人が恋に落ちることはなかったかも知れない。
最悪だと思われる出来事から近づいた二人の心とその後の二人の成長。
起こったことはただの出来事で、そこからどう変化するのかは、それは、捉え方次第だし、起きた最悪のことで自分を責めることは何もないのです。
お互いを尊敬しながら、想いあい支え合っている2人の姿を見ていて、私は、いつの間にか、自分を見失い自分を卑下し、他人の価値観を自分の中に取り入れていたんだと思いました。
私が欲しくて求めていたこと。大切に思っていること。
あ~これだったのだ…!と気がつきました。
と言っても、これからどうすれば良いのか、まだハッキリ見えてきませんが、心が少し穏やかになり、このままの自分で価値観を見失わないで生きていけば大丈夫だと思えました。
やっぱ、価値観って重要です。
そして、人は、何かをしてもしなくても、そのままで愛される存在なのです。
行き詰った時には、いつもと少し違った行動を取るのもいいもんですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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