お金がなかなか貯まらない。
どうやったらお金が貯められるのだろう?と、誰でも考えることだと思います。
先日、私の知人が、どうやったらお金を増やせるのかと考えていると夜も眠れなくなると言っているのを聞いていて、その人のお金を増やしたい思いが違っているのではないかと感じました。
どういう事だったのかと言うと…。
貯蓄のための貯蓄ではなかった
その人は定期的に貯蓄をしていたのです。
でもそれは、貯蓄ではなかったのです。
貯蓄だけれど貯蓄ではない。
その訳は、貯めるための貯蓄ではなく、使うための貯蓄だったからです。
細かく毎月の収支を把握していて、そこから貯蓄に回し、残った分を使う。
それのどこが貯蓄ではないか?って思うのですが、その人の頭の中は、お金を使うことでいっぱいだったのです。
だから、使うための貯蓄だったのです。
何を買おうかと考えながら貯める貯蓄は、既に使っているんですよね。
そして、その人は、貯めるため増やすために自分で努力して…とか考えずに、どうやったら人からもらえるか?どうしたら楽して貯めることができるか?と考えていたのです。
楽して貯めることは悪いことではありません。
でも、その人の場合、嫌なことは人にさせて、その見返りのみを自分で受け取ろうと考えているのです。
自分ではリスクを取らないで良いとこだけを受け取るって、あり得ないです。
奪ったのなら奪われます。
感謝って何?私はしてもらって「当然」の意識ではお金も逃げていく
もっと言うなら、自分の思い通りに人を動かすのはどうすれば良いのか?
なぜ人は自分のために働かないのか?
自分の役に立っていない人間は使えないから要らない。
そう思っているのです。
それって、何かおかしくありませんか?
もし、あなたが、その人にお給料を払うなどの、その人にお金を上げられる立場だとしたら、じゃあ、もっともっとたくさんあげよう!って思いますか?
そもそも、人から奪おうと言う考えが私にはよく理解できないと思っていたのですが、思い返すと、私も以前、どうしたら行政からの支援を受けられるか?って考えていたことがあります。
その時も、自分では動かずに他から奪おうとしていたのです。
その時の考えと同じでした。
人から奪う思考でいる時は、世の中はなぜ自分の思い通りにならないのか?と思い、人を妬み羨み、それが自分に回ってこないと恨みとなります。
誰かに何かをしてもらって「当たり前」。
その上、何もしてくれなかったら「恨む」。
何だか寂しい気持ちになりませんか?
自分の時間やお金は自分だけのもので、誰にも邪魔されたくないし、誰にも渡したくない。
人に奢るとか、自分を高めるために自分自身に投資するのは「あり得ない」。
けど、人から羨ましいと言われるために高級時計や高級車、人に良く思われるためだけに高級なものを購入する。
そんな思いだから、飽きたらすぐに捨てる。
どうです?
その使ったお金って活きていますか?
それはお金に価値を置いているのとはちょっと違っています
お金をどうやって増やすのか?
お金に高い価値を置いていると思っていても、お金を増やしたい理由が、自分の欲しいものを買うため、自分の望む生活をするためというのであれば、それは、お金に価値を置いているよりも、自分の欲望を満たすということに高い価値を置いていることになります。
その人も、お金は大好きだけれど、それ以上に、自分が大切で、その大切な自分と言うのは、「人から認められたい」「人にスゴイと言われたい」というのが好きなのです。
他人と自分を比べているんですよね。
だから、他人から奪うことにより、他人を下げて、他人よりも自分が上だと思えればそれで良いのです。
お金がなくても、人と同じことをして、同じようで少し上の生活ができれば良いのです。
大切なのは人からどう思われるか?人より少し上に思われるか?ってことに価値をおいているんです。
その価値観は、お金の価値観よりも上回っているようでした。
そこで、その人の価値観の優先順位を見つけて、望むお金の価値観を上げるアドバイスと、ディマティーニメソッドを行ってみました。
その結果、
「なるほど…。ホントだ!そういう事か…。あ~良い話が出来た。良いこと聞いた」など喜んでもらえたのですが、その後、会っていないのでどうなっているんでしょうね。
このように、自分では高い価値を置いていると思っていても、実は違うことに価値を置いているってことがあります。
お金を貯めるのは何のためなのか?
本当に貯蓄をしたいのであれば、貯蓄のための貯蓄をしないといけません。
お金の価値観を上げて貯蓄していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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