前回のお話です。
⇒ネットを使って収入を得ていくと決意する、が…
アフィリエイトで収入を得ると意気揚々と始めたものの、あえなく挫折。
引きこもりの道に入ってしまいました。
それでも面接に行く
やる気がなくてもお腹が空きます。
お腹が空くと物を食べ、食べるとその物は無くなります。
無くなると購入します。購入するためにはお金が必要です。
月末には家賃などの支払いが待っています。
失業給付を受給しているのでありがたいのですが、それだけでは生活が成り立ちません。
そして、失業給付を受けるためには、定期的にハローワークで仕事を探して紹介を受けることが必要です。
重い体と気分をひきずってハローワークに行き、なんとなく受けられそうなところを紹介してもらって応募します。
ほとんどは、すぐに応募書類が返送されて不合格なのですが、たまに面接に進める時もあります。
でも、あまり嬉しいとは思えず、もし採用されたら働かないといけなくなります。
それに、せっかく会社を辞めて自宅で仕事をすると決めたのに、また挫折して元に戻って同じことを繰り返してしまうのか…と情けなく、無意識に自分で合格しない道を選んでいたのです。
お金はない、働く気力はない、アフィリエイトも何だか違う気がする。
一体、自分は何をしたいのか?何がしたかったのか?これからどうするつもりなのか?
何もかもが分からなくなりました。
こんな気持ちを話が出来る人もいないので、ますます自分の中に閉じこもり、いつしか、外にでないのが当たり前となりました。
便利な時代で、食料などはネットで注文すれば玄関まで届けてもらえます。
配達の人に「ありがとうございます」と言うだけで完了できるのです。
行政に相談に行く
何もしないと言っても、「これではいけない」と思い悩み、何か行動をおこしたくなります。
でも、何をどうすれば良いのか分からないのです。
正確には、先に進むのが怖くて仕方なくて、どうすれば良いのか分からない自分を演じていました。
そして、このままでは、この部屋で干からびてしまうと思う日々。
昼食を摂っていた時に涙が出てきたある日、「いまここで、誰かの手を借りて生活を立て直さないと戻れなくなる」と、電話に飛びつきました。
電話をした先は、保健センターの保健師さん。
自宅まで面談にきてくれるとのことでしたが、狭い部屋に入ってもらう気になれず、自分から出向く旨を伝えたのです。
「出られるんですか?」と聞かれたのが不思議だったのですが、引きこもっていると相談しているのだから、当然の反応ですね。
病院の検査に行った帰りにセンターに行き話をするのですが、最初っから微妙に話がズレていました。
それは、行政としては当然の対応なのかも知れませんが、制度を利用して「みんなと同じ」という型にはめようと、利用できる制度を利用するために行動するように話をします。
私は私で、やる気さえ起これば、働きに行くことができるし、今のマイナスはすぐに返済できると思い、そのためにも、やる気になれる何かが欲しい。
だから、制度に頼る気はありませんでした。
やる気はここにも無かった…とガッカリすることとなっただけでした。
それでも、今の状況を何とかしなければいけないことには変わりありませんでした。
住宅確保給付金を受けられないかと思い立つ
コロナ禍により、受給希望者が増えた制度のひとつに住宅確保給付金があります。
住宅確保給付金とは、離職や廃業で仕事を失って住むところを失うかも知れない場合に、自治体が家主に家賃を払ってくれる制度です。
もちろん、上限はありますが、離職や廃業で仕事を失ってから2年以内、または新型コロナウイルスの影響などから、収入が減った人などが対象です。
給付が受けられる期間は、原則3か月間、最長で9か月間です。
この制度が、わたしに適用できるのかは分からないけれど、とにかく何とかしなければと思い、住宅だけでなく、総合的に相談に乗ってくれるということなので、「仮に、今、乗り越えられたとしても、将来的には生き続けることが難しいと思う」と電話をしてみました。
電話で予約を取った時には男性の相談員だったのに、面談時には女性。
私は女性の相談員って何となく苦手なので、嫌な気持ちになったのですが、そんな贅沢なことは行っていられません。
これまでの借金を抱えた生活が、あまりにも辛く、もう二度とあんな思いはしたくない。
けれど、全くやる気が起きず、同じことを繰り返しそう。
だけれど、どうすれば良いのか分からない。。など話をしました。
何度か面談に行き、親身に相談に乗ってくれるのですが、何だかちょっと違うのです。
でも、働くことが最優先であることを諭されました。
分かっているけれど、どこも受からないし、やる気が出ないから困っているのに、何を言っているのか?とも思ったのですが、住宅確保給付金ではなく、再就職支援を受けることになったのです。
⇒続きます
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