ウイルスなどから身体を守る免疫力とは?

人は医学の進歩により、様々な細菌に勝ち、病気を治せるようになりましたが、それに対抗するかのように、新しいウイルスも増え続けています。

いろいろな細菌が体内で増殖しないように、免疫力をつけましょうと言われますが、免疫力ってどんなことでしょう。

免疫に深く関わっている白血球

免疫力とは、体内の細菌などの異物に対して、それを排除して細菌を野放しにしない力です。

免疫というしくみの中で、働いているのが免疫細胞です。

体内の免疫細胞は血液の白血球という成分の中に存在して、全身を血液やリンパ液にのって循環パトロールしています

体内に入ってきた異物に、いち早く気が付き攻撃するのが白血球です。

白血球の中にも種類があり、

・好中球

・好酸球

・好塩基球

・単球

・リンパ球

があり、それぞれの役割に応じて対応し増減しています。

好中球

好中球は白血球の約5割を占め、体内に入ってきた細菌などの異物を貪食(どんしょく)する役割をしています。

貪食により細菌は分解・除菌されて体内での感染が防がれます。

なので、好中球が少なくなると、細菌に負けてしまうことがあり、感染症などが起きやすくなるのです。

好酸球

好酸球は、体内に入ってきた寄生虫をやっつける時に力を発揮します。

よく耳にする寄生虫と言えば、私はアニサキスなのですが、これも好酸球が感染を防いでくれているのです。

初めてアニサキスのことを聞いたのは、しょっちゅう胃が痛くなっていた時。

アニサキスは胃や腸壁に穴をあけて、更に他の部位に寄生しようとすると聞いて、もう恐ろしくてしかたなかったです。

でも、そんな寄生虫からも白血球が守ってくれようとしてくれていると知り、「血液ありがとう!」って感じでした。

好塩基球

好塩基球は、特定の抗原に会うとヒスタミンを分泌してレルギー反応を起こしやすくなると言われています。

その働きは良く分かっていないようです。

全白血球数の1%未満と言われています。

でも、人間の身体に無駄なものは一つもないので、何か重要な役割を担っているのでしょうね。

単球

単球は、好中球と同じように細菌を貪食しています。

単球で面白いと思ったのが、血液中にいるときは単球。

血液から組織内にはいるとマクロファージと、なることです。

マクロファージとなると細菌だけでなく、組織の異物も貪食します。

リンパ球

リンパ球はウイルスなどを攻撃する役割です。

体内に有害な抗原物質が入ってくると、無害なものにする機能があります。

 

白血球数の基準値は 3500~8500/μl (ナノリットル)で、多い場合は、がんや白血病が疑われ、低い場合は、感染症や再生不良性貧血などが疑われます。

私は、がんに罹患したことがあるのですが、罹患前の白血球数は7800/μl でした。

それが、手術後から徐々に減り始め、1回目の抗がん剤治療後には3200/μl になっていました。

そんな状態で、CVポートを入れる手術を受けて、看護師さんに心配されました。

でも、その後もどんどん減り続け、500/μl くらいに減った時には、白血球を増やす注射をしてもらいました。

免疫力維持のためにどんな方法があるの?

私が抗がん剤治療中には、免疫を高めるために体温を上げなさいと言われました。

そのため、夏でも湯たんぽをお腹に抱えて過ごしていました。

なぜ、体温を上げることが免疫を高めることになるのかと言うと、細菌やウイルスは熱に弱いという特性があるからです。

がん細胞も熱に弱い性質があり、体温を上げることは、がん細胞を寄せ付けなくすることにもつながるからです。

体調が悪くなると熱が出ますよね?
その症状も細菌に勝つための防衛反応なのです。

身体の機能が最も高まるのは、体温が36.5℃~37℃くらいと言われています。

免疫力を高めるには体温を上げる方法以外にもありますが、比較的とりかかりやすい体温維持で、免疫力を高めていきたいですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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